中小企業診断士への足跡④

前回、仕事に誇りを持てなかったことを書きました。
今回は少し誇りを持てた、やる気を持てたお話です。

入社後5年ほどして、開発部に人事異動になりました。
今から思うに、なぜ私が開発部に?特に目立った社員でもなく、開発の素質を滲み出していたとは思えないのですが。

達成感と承認、自己肯定感を生んだ開発部時代

開発部と言っても、私が所属したのは純粋に研究開発のみをするのではなく、製造部と一体になり製品の改良や生産工程の改良・支援を行うところでしたので、生産作業者としての経験を活かすことが出来る仕事でした。

ここで少し誇りを持てた体験をします。

それは、新製品開発の過程で、お客様のところに訪問してお話を聞けたこと。
私が働いていた企業は狭い業界にいましたが、シェアはトップで、業界で働く人ならだれでも知っているという企業でした。なので、製造部時代に自分が作っていた製品がお客様の役に立っている。狭い業界とはいえ、その業界で評価を受けている。ということを肌感覚で知ったということです。

当時、その業界自体が縮小傾向で、業績が落ちていました。なので、以前は頻繁に行われていた生産作業者の顧客訪問が、コスト削減を理由に行われなくなっていました。なので、生産作業者としての私はお客様を意識せず仕事をしていました。自分の仕事が世の中の役に立っているという認識が無いまま、仕事をこなしていました。

なので、お客様を訪問して話を聞く経験は初めてだったのです。

 

次に、その新製品が市場で高い評価を受け、まずまずの売上を上げたこと。
当時の上司のアイデアを私が開発したので、決して私の力ではないのですが、苦労して自分が形にした物が評価を受けたのは素直にうれしいと思いました。
その後、8年間、開発部で仕事をするのですが、その間には、業界のさらなる縮小もあり大きなヒット商品は出せませんでしたが、世に出た商品はいくつかあります。

 

何度か紹介していますが、「デシの理論」で言うところの「内発的動機づけ」。

「動機づけ・衛生理論」の「動機づけ要因」が、このころの私にはあったのです。

開発部門という達成感や承認が得やすい環境であり、ラッキーもあって開発製品が評価を受けたのですが、こういった「達成感」、「承認」により得られた「自己肯定感」といったものを、全ての従業員が得られたら、会社は劇的に変わるのではないでしょうか。

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