中小企業診断士への足跡③

少し、時間をさかのぼります。

私が中小製造業に入社し、若手社員として工場で汗を流していたころの話です。
入社以来、特に目標も無く、仕事はそれなりにこなしましたが、情熱をもってというには程遠く、「仕事をこなす。」という表現がぴったりでした。

毎日17時のチャイムを待っていました。

当時の会社に憧れも誇りも無かった

でも、中小企業の社員さんって最初はこんな感じだと思います。

経営者さんは自分の会社に誇りを持ち、一生懸命に仕事に打ち込まれています。でも、多くの中小企業の新入社員は、その会社に憧れて入社するわけではない。
通勤圏内で、比較的お給料が良くて、比較的休みが多くて、という会社を言うなれば消去法で選んで入社するのが現実ではないでしょうか。
入社した時点で会社に誇りを持ち、やる気に溢れた新入社員というのは、働いているだけで自慢になる大手企業や、この仕事がしたいと飛び込んだ時代の先端を行くベンチャーなどの企業くらいの話ではないでしょうか。

私の場合、3K(きつい きたない 危険)職場の現場作業者に憧れなどありませんでしたし、仕事に誇りなど持てませんでした。(最初のうちは。)
従業員の誇りややる気は、入社した時はゼロ。後から少しずつ育てるもの。という意識が重要であると思います。

なので、大企業よりも中小企業のほうが組織活性化は必要であると考えています。

少しだけ芽生えた自信

そんな毎日の中、少しだけ自信を持てた経験をします。

友人に誘われて始めたマラソン。最初は10キロマラソン等の短い距離の大会に出て、何とか完走できるようになり、そこから練習を続けていくとフルマラソンを走れるようになりました。
当時のマラソン人口は今ほど多くはなかったので、フルマラソンを走ったというだけで会社の上司や先輩から「すごいやん。」と褒められました。

褒められたからという訳ではありませんが、学生時代に運動部にいたわけでもない自分でも、少しずつでも努力すればフルマラソンを走れるという自信になりました。

そして、初めてのフルマラソンで忘れられない思い出が一つ。最初は調子に乗って軽快に走っていましたが、後半はバテバテ。
お婆さんと呼んでも良いのかな?という女性に抜かれるのです。その方は、お友達と思われる、その方よりも少し若い女性とお話をしながら走っておられました。
フルマラソンで一番きつい30キロくらいだったと思います。ゆっくりですが、しっかりとした足取りで走っておられました。

不思議と抜かれた悔しさとかのネガティブな感情ではなく、清々しい気分になりました。
少しずつの練習でフルマラソンを走れるようになったのですが、このまま続ければお爺ちゃんと呼ばれるようになってもこんなふうに走れるのかなと。(ちなみに現在は走っていません(-_-;))
「継続は力なり」って言いますが、継続するってことはすごいことだと思いました。

このことが、その後、資格を取得するのに大きく影響しました。

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