改善提案が上手くいかない理由②

改善提案って従業員さんからの評判悪いですね。

「無理やりやらされている」「ノルマがあるため役に立たない提案でも出さざるを得ない」「時間のムダ」
「クソの役にも立たない」「経営者の自己満足」「改善提案を出せ出せって言うならお前が出せ」・・・・

もうボロクソです。(これは私が過去に勤めていた会社で思っていたことです (-_-;) )

でも、改善提案を推進する立場の経営者さんからすると、
「〇〇株式会社さんは一人年間で数十件の改善提案を行っているらしい。なぜ我社では出来ないのか!?」
となります。改善提案が盛んな企業さんは確かに一人で多くの改善提案を行っています。

では、何が違うんでしょうか?

インセンティブはあるか?

改善提案件数が多い企業では報奨金を出しているところが多いです。
一件500円とか、1000円とか。500円というところが多いように思います。

報奨金を出すことで、コストが増えてしまいます。
「これ以上コストが増えることはしたくない。」 それもわかります。

ただ、まず考えて頂きたいのは、改善という企業にとってポジティブな活動に対して、
少しのコストもかけられませんか?ということ。
改善提案上手に行えば、企業の収益は改善します。支払う報奨金よりもはるかに大きく。
逆に言えば、企業の収益が良くならないのであれば、改善提案を行う必要はありません。

改善提案を始める前、改善提案制度の設計時には、改善提案の効果が分かりません。
なので、報奨金を出すことに躊躇するのは当然なのですが、報奨金を出す決断をできないということは、改善提案の効果が無いと考えているのですから、改善提案を導入すべきではないのかもしれません。
報奨金は先行投資と考える必要があります。

報奨金以外のインセンティブは?

改善提案を行っている多くの企業で、報奨金が支払われています。
しかし、報奨金=インセンティブ ではありません。

インセンティブは、次の5つが挙げられます。
①物質的なインセンティブ  お金や物品による 報奨金はこれにあたります。

②評価的なインセンティブ  昇進・高評価・褒められるなど 間接的に①につながる場合もあります。

③人的なインセンティブ  良好な人間関係・尊敬する上司など あの上司のためにも頑張るという場合。

④理念的なインセンティブ  価値観への共感・社位階的意義など  ある価値観を実現するために頑張る。

⑤自己実現的なインセンティブ  自分の夢やビジョン達成  夢の達成に近づくため。

 

①のインセンティブは、経済的コストを除外すると、一番簡単で、効果的なインセンティブです。
人はお金のために働きます。
改善提案は、通常業務とは違い、自らアイデアを出して時間の都合をつけて行わなければならず、従業員の立場では非常に面倒なものです。最近は「やりがい搾取」という言葉もあるように、労働に対する対価の有無に敏感です。
例え100円くらいの少額でも、報奨金はあったほうが良いです。

②は間接的に①ともつながります。
改善提案件数を評価目標として設定する場合もあります。評価目標を達成すれば昇進などの金銭的なインセンティブにつながりますし、褒められたり評価されることは自己肯定感の向上にもつながります。①に次いで簡単(決して簡単ではないのですが相対的に)なインセンティブです。

③~⑤は、他者から与えられるインセンティブというよりも、自分自身が作り出すインセンティブと言えます。
組織の仲間や組織目標・理念等との共感や一致が必要です。
それを作るためには、組織目標・理念とのすり合わせが必要で、当サイトでお伝えしているトップダウンとボトムアップの融合が必要です。
①・②は一方的に働きかけることでインセンティブを文字通り「与える」ものですが、③~⑤はインセンティブを一緒に育てると言えます。よって、与えるだけよりも難易度は高いですが、このレベルに到達すると、従業員さんの大きなモチベーションとなり、企業収益への効果も大きくなることが期待できます。

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