中小企業診断士への足跡⑥ ~哀・戦士編~

行政書士試験をあきらめ、簿記資格の取得を目指した私は、まず、日商簿記3級からスタートしました。

簿記3級は商業簿記までの検定試験です。2級になると工業簿記が追加されます。
簿記を勉強する多くの方が3級から勉強を始められると思います。
簿記の基礎と言える検定試験です。

企業会計の基礎とも言える試験ですので、私としては、経理とか管理職とか関係なく、全ての企業人が勉強されても良いと思います。
私は勉強当時、開発部門から製造部門に戻った時期でしたが、会社が利益を出すためにはどうしたら良いか、売上を上げてコストを下げるにはどうすればよいか、いろいろ考えて仕事をするようになったと思います。

この試験には2回落ちたと思います。合格率40~50%の試験で、これもそれほど難しい試験ではないのですけど。そこはダメ人間を自称する私です。

なんとか3回目に合格して、2級へのチャレンジを始めるのですが、この頃から勉強の方法が分かってきたというか、試験勉強慣れしてきたというか、効率良く勉強できるようになってきました。

なので、2級の試験は2回で合格しました。決して優秀なわけではなく、1回で合格する方もたくさんおられる中で、2回での合格は普通だと思うのですが、経理・簿記をまったく知らなかった中で、3級から始めての2級の合格は、自分としては良くやったと思うのです。

少し勉強のコツが分かってきた!

その後は、ビジネス実務法務検定にチャレンジしました。

これは、東京商工会議所が主催している検定試験で、読んで字のごとく、ビジネスでの法律・法務の知識を認定するものです。
日商簿記が日本商工会議所主催の検定なので、会計=日商簿記 法務=ビジネス実務法務 という感じで、両検定は同じような立ち位置にあるものと思います。

この試験は、3級と2級を取得しましたが、どちらも一発合格!
簿記の試験勉強で、効率よく勉強できるようになったので、今までのような苦労は感じませんでした。

知識を覚えるのって、道順を覚えるのに似ていると思います。
例えば、遠く離れた○○市・○○町・○○番地 までの道順を覚えるのは難しいですが、その近くに国道○○号線が通っていて、その道をよく知っているという場合は、簡単に覚えられます。
すでにある知識が、新しい知識を吸収するときの呼び水というか、サポートをしてくれるように思います。
だから、一定の知識がつけば、加速度的に知識がつく。

たまたまですが、日商簿記の知識が中小企業診断士の試験に役に立ち、ビジネス実務法務の知識が行政書士と中小企業診断士の試験に役に立ちました。
遠回りして中小企業診断士の資格に辿り着いたのですが、案外、最短距離に近い道を歩いたのかもしれません。

そしてこの時期には、会社から取得をすすめられた資格・検定にも積極的に手を挙げました。
会社のお金で取得できるのですから、こんなに良いことはありません。

有機溶剤作業主任者・特定化学物質作業主任者・局所排気装置等定期自主検査者・乾燥設備作業主任者。
これらは、数日の講習と講習後の試験で合格できます。

簿記とビジネス実務法務試験の負担にならず、合格できそうなものは取得しました。

この後、行政書士試験に再挑戦することになります。

関連記事

  1. 中小企業診断士への足跡⑫ ~4年目のチャレンジに向けて~

  2. 中小企業診断士への足跡②

  3. 中小企業診断士への足跡⑬ ~2回目の1次試験合格~

  4. 中小企業診断士への足跡⑧ ~中小企業診断士への挑戦~

  5. 中小企業診断士への足跡⑭ ~2次試験に向けて~

  6. 中小企業診断士資格の更新。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。