中小企業診断士への足跡⑧ ~中小企業診断士への挑戦~

行政書士試験に合格した私は、直ぐに中小企業診断士の勉強を始めます。

簿記、ビジネス実務法務、行政書士と、自分なりの勉強のコツやペース配分が掴めたので、憧れ、眺めているだけの資格であった中小企業診断士に思い切ってチャレンジしました。

チャレンジの理由は、行政書士資格は企業内では活かすことが出来ない(法務知識として活かすことは出来ますが、原則、開業していないと仕事が出来ない)のに対し、中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格なので、企業内で広く活かすことが出来ます。

万一、会社が傾いたときに家族を守るという資格取得の目的に、一番合致した資格でした。

戦略を練る

中小企業診断士は1次試験と2次試験があります。1次試験は2日間にわたり、マークシート方式の問題を解きます。1次試験は、科目合格の制度があり、1年目で合格した科目は3年目までは免除されます。

試験科目は、経済学・経済政策、財務会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策、となっています。

2次試験は筆記試験(これが地獄のような苦しみ)と、筆記試験に合格した受験者のみが受けられる口述試験(これはほぼ合格できる)となっています。

筆記試験は、4つの事例から出題される問題を筆記で回答します。
事例Ⅰが組織・人事、事例Ⅱがマーケティング、事例Ⅲが生産・技術、事例Ⅳが財務・会計となっていて、それぞれに4~5問程度の設問があり、回答文字数は1問当り100文字前後でしょうか。
1次試験合格者は、その年と翌年の2回2次試験を受けるチャンスがります。
2回落ちると1次試験からやり直しです。
(この2次の筆記試験ではまたしても挫折を味わうことになります。)

1次試験は7月に行われるのですが、試験勉強を開始したのが3月で、4カ月しか時間が無く、7科目を合格するのは絶対に不可能です。

経済学・経済政策と経営法務の2科目に絞って勉強し、翌年の免除を狙いました。

なぜ、この科目かというと、経済学・経済政策は、マクロ経済を勉強する科目であり、ミクロ経済中心の他の科目とは少し毛色が違います。他の科目との接点が少ないと言いますか、相互に関連していないように思いました。なので、今年終わらせておいて、来年は相互に関連する科目を勉強したほうが頭に入りやすいかと。

経営法務については、ビジネス実務法務や行政書士で、法律の知識はそこそこあったので、一番合格の確率が高いと考えました。

そして、何より大きな理由は、この2科目と経営情報システムは2次試験に関係が無いのです。
翌年、2次試験に関係のある科目と取り、秋の2次試験に臨むという戦略をとりました。
本当は経営情報システムも取れたら良かったのですが、パソコンに苦手意識のある私は、合格は無理と判断し、2科目に集中しました。

そして1次試験

迎えた1次試験。場所はマイドームおおさかでした(多分・・・何度も受験したので記憶が曖昧)。

1日目と2日目の最初の科目だったので、2日とも一時間だけ受験して帰ったのを覚えています。試験の雰囲気に慣れるためにも全部受験することも考えたのですが、まったく勉強していなかったので、やめました。
当時はいろいろ試験を受けていたので、雰囲気にのまれることも無くなっていましたし。

中小企業診断士へのチャレンジ、最初の試験は2科目のみ受験し、見事に2科目とも合格していました。

これで、あと1年かけて5科目の勉強をすることが出来ます。

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