アフターコロナは従業員の自律を促す

大企業を中心にテレワークの導入が進んでいます。

一応、緊急事態宣言は解除されましたが、大企業の約50%がテレワークを実施し続けているとのデータもあるようです。

これが多いのか少ないのか?
一括りに大企業といっても業種や企業の立地も違います。その職場でしか仕事ができない製造業の作業者は無理でしょうし、都会より地方のほうがコロナウィルスの感染リスクが少ないのでテレワークの必要性は低いと思われるかもしれません。

テレワークの条件

テレビなんかではテレワークで会議を行う画が多いですが、そんなに会議ばっかりしている企業って無いですよね。

まず、パソコンとネット環境を使って行える仕事なので、主にデスクワークでしょう。工場でもの作りの作業はほぼ不可能。

ルーティンワーク。一定のルールに則って反復的に行う作業などは自宅でもできそうです。パソコンへの入力作業などはコロナ前からアウトソーシングが行われていましたし、自宅でも可能でしょう。プログラミングとか、設計なんかも出来るでしょう。

いずれにしても、上司や先輩・同僚とのコミュニケーションが希薄になるテレワークでは、判断が必要ない仕事や、上司に判断を仰ぐことなく、自分の判断で進めることができる仕事がテレワークに合っていると思います。

判断が必要ないというのは、やるべきことが決まっていて、指示を仰ぐ必要が無いのである意味簡単です。

一方、自分の判断で進めることができる仕事って?

これは、「その仕事が」というより、「その社員が」自分の判断で仕事ができるということであると思います。上司から判断を任せられている、権限移譲を受けているということです。その権限は誰にでも与えられるものではありません。その企業の進むべき方向性と一致した判断ができる社員である必要があります。

従業員の自律がこれからの企業経営のカギになる

その判断の基となるのが経営理念や経営方針・戦略です。

経営理念や方針・戦略を理解して自分の判断基準とし、どんどん仕事を進めることが出来る社員は上司の指示を必要としない自律した社員と言えます。

指示待ちの社員ではテレワークは難しいのかもしれません。

社員を指示待ち社員にしないためには、経営理念や方針・戦略といった経営トップの思い・意思を明確にし、行動を促しやすい環境を整える必要があります。

アフターコロナの厳しい経営環境を乗り切るには経営者だけの力では困難です。従業員とのコミュニケーションが希薄にならざるを得ない中、逐一指示を出す、仕事を監視する、といった従業員を管理するという思想は捨てる必要があります。

従業員の自律を促し、能力を発揮させるのかが、これからの経営のカギになると確信しています。

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