組織の成長の段階と段階ごとの危機

この図は組織のライフサイクル・モデルです。
組織が成長し拡大していく中で、組織も変化を求められます。組織をコントロールする方法も変える必要があるという事ですね。

組織のライフサイクル

①企業者段階(起業段階)
創業者の情熱で勢いよく突っ走る段階です。創業者の革新性や創造性を重視した経営が行われます。というか、創業期はそれが全て!かもしれませんね。
組織が小さいので組織を管理する必要性は小さいですが、組織が大きくなってくると創業者の個人的な能力では管理できない規模になり、強力なリーダーシップが必要になります。

②共同体段階(集合化段階)
強力なリーダーシップにより、組織内の活動は明確な目標に向けてコントロールされるようになります。そして、さらに組織が大きくなるとリーダーシップだけで組織を機能させるのは難しくなります。リーダー(組織のトップ)の目が届かなくなりますからね。
そうすると、権限移譲の必要性が出てきます。

③公式化段階(形式化段階)
職務のルールや評価システム、財務・予算管理などの規則や手続きが導入され、官僚的組織(形式的で権威的・管理的・ピラミッド型組織 やや窮屈な印象がありますね。)になっていきます。
さらに組織が拡大すると、官僚制の弊害が現れてくるため、これを除去する必要性があります。

④精巧化段階(成熟段階)
公式なシステムだけではなく、プロジェクトチームやタスクフォースも用いて、組織の柔軟性を持たせようとします。組織だけではなく、人間関係やモチベーションも重視する必要性が出てきます。さらなる成長に向けて柔軟性・新しい資源の獲得(新規事業や革新的な技術など)が重視されます。

 

あなたの会社はどの段階にありますか?
リーダーシップが有効な段階の場合は、経営者さんがグイグイ引っ張れば良い。企業規模も、従業員さんの動きが経営者さんの目に届くので、組織上の大きな問題は出ないでしょう。
しかし、会社の規模の拡大、年月の経過、組織の成熟に従い、どうしても経営者さんだけでは管理しきれなくなります。
強力なリーダーシップを持っていた先代社長から引き継いだ2代目社長さんは、先代のトップダウンに慣れた従業員を更なるトップダウンで引っ張るのか。
更なる成長のために、トップダウンと共に組織・従業員の力を引き出し、うまく利用する方向に舵を切り、共同体段階、公式化段階に進むのか。

組織の成長と同時に新しい課題が出てきます。

一つ一つクリアしていきましょう。

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