中小企業診断士への足跡②

私が中小企業診断士を選んだ理由は、中小企業診断士が経営コンサルタントの国家資格であり、経営全般を広く勉強できるからでした。

工場閉鎖 仲間を見送る

当時、私が勤めていた会社は業績が悪化し、3か所あった工場の内、遠方にあった工場を閉鎖することになりました。
私は労働組合の役員でしたので、工場閉鎖反対を掲げて交渉を行いました。しかし、工場閉鎖は如何ともしがたく、多くの仲間を見送ることになりました。

工場閉鎖をいくら反対しても、業績が良くならない事にはどうしょうもない。経営者も工場を閉めたくて閉めるわけではない。社員を辞めさせたいわけでもない。
事実、その工場の従業員は、他の工場への転勤を打診されましたが、業績の悪化で会社の将来性に不安を抱いたのと、生活基盤のある土地を離れられないと退職したのです。
決して退職以外の道が用意されていなかったわけではない。

思い起こせば、入社当時は家族的な会社でした。業績の悪化と共に人間関係、労使関係がギスギスし、歯車が狂っていきました。

なので、少しでも会社の役に立てる知識やスキルを身に付けようと思いました・・・。と言うのはフォースのライトサイドな一面です。それも理由なのですが。
もう一つの理由、フォースのダークサイドとしては、業績が悪化していたので、いつ会社が潰れても路頭に迷わないように、知識やスキルを身に付けたい。という理由もありました。
それも、履歴書に書ける資格という形で。

当時、私は結婚し、妻のお腹に子供がいました。
工場閉鎖によって退職した仲間を間近で見たため、いつ自分が同じ立場になるか分からないという危機感、そして、家族を守らなければ、という思いを持ちました。

でも、最初から中小企業診断士を目指したわけではないのです。
何せ、学生時代に勉強をしていない。大学にも行っていないし、受験勉強もほとんど経験していない。

自分がチャレンジする資格としては検討の対象にもなりませんでした。
資格を紹介するサイトで、こんな資格もあるんだ・・・。と眺めているだけの資格でした。

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