経営者が従業員の顔色を伺ったらダメ!

従業員との関係性に悩んでいる経営者さんは、従業員を大切にしようという意識が高いです。
従業員に頑張って働いてもらいたいから大切に思う。こういう考えを持つ経営者さんを心から尊敬します。

しかし、従業員を大切に思うあまり、従業員の顔色を伺ってしまう経営者さんもおられます。

経営者は「お客様」

お客さんが店員さんの顔色を伺わなければならないお店。
変なお店ですね。

従業員は「労働力を経営者に売る」。経営者は「労働力を従業員から買う」。

従業員からみると経営者はお客様なので、経営者が従業員の顔色を伺う必要なんてありません。

経営者さんの中には、従業員に対する配慮が足りず「もう少し従業員に配慮しましょうよ」って言いたくなる経営者さんもおられますが、このサイトを訪れてくれた経営者さんの中には、従業員の顔色を伺ってしまう経営者さんもおられるのでは?と思っています。

そもそも、顔色を伺ってもムダ

私は自分の奥さんの顔色を伺います。

なぜなら、奥さんは一人だから、顔色を伺うことで気持ちが読み取れればそれに対応することが出来ます。(かなりの確率で失敗しますが・・・。)
あまり、奥さんの顔色を伺って奥さん本位の対応をとっていると、それが子供たちの意向と合わない場合、今度は子供達の機嫌を損ねます。

まあ、家庭内の少人数なら何とか立ち回れなくもありません。

でも、数十人、数百人の企業なら?

このブログでも、「経営者と従業員」という、1対1の関係として文章を書いています。でも、人数をベースにすると1対50とか、1対100とか、ですよね。
しかも、従業員50人は「一つ」ではありません。十人十色、五十人五十色、です。

一人一人に個性があり、一人一人に培ってきた経験・考え方・誇りなどのバックボーンがあります。

社長一人のバックボーンと従業員一人のバックボーンに優劣をつけるものではありませんし、同じだけ尊重すべきものです。
ただ、会社組織では、リーダーである社長のバックボーンの影響が大きいし、影響を大きくすべきである、ということです。

「経営者が従業員を理解すれば組織はうまくいく」という考えも、わからなくはありませんが、全従業員を理解し、全状業員に合わせた対応をするのは不可能です。

従業員が経営者に合わせる組織をつくる!

「経営者が従業員を理解すれば組織はうまくいく」という考えも、わからなくはありませんが、それは不可能です。

いや、不可能は言いすぎですね。少しの工夫で可能になるのです。
従業員を理解する前に、「経営者はこういう考えを持っている。我が社はこういう哲学(理念や方針)で経営をしている。」ということを、まず、従業員に理解してもらう必要があります。

そうすると、基本的には従業員もそれに合わせてくれますよね。
そういう「ベース」に立ったうえで、それでも生じるお互いの違いを理解しあって、共通の考えを導き出す。

これなら上手くいくと思いませんか?

しかも、導き出した共通の考え方は、経営哲学に沿ったものになるはずです。

経営者は従業員の顔色を伺ってはダメ!
経営者の、企業の哲学をベースに、従業員との相互理解の関係性を築く!・・・これで如何ですか?

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