京都府では、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、業況が悪化している中小企業・小規模企業支援として、中業企業等新型コロナウィルス対策緊急支援補助金の申請受け付けが始まっています。
受付期間は3月27日(金)から4月30日(木)まで。
補助の上限額は小規模企業が20万円で、補助率が2/3です。
仮に30万円の設備投資をしたとすると、20万円の補助。
15万円ならば、10万円の補助。ということになります。
補助の対象となる経費のうち、2/3までは補助されますが、最大で20万円の補助ということです。
中小企業(小規模企業を除く)の補助上限額は30万円で、補助率は1/2です。
補助の対象となる経費のうち、1/2までは補助されますが、最大で30万円の補助ということです。
小規模企業とは、ここでは常時使用する従業員が20人以下(卸売業・小売業・サービス業は5人以下)となっています。
では、どういう経費に対して補助が支払われるのか?
新型コロナウィルス感染症への対応として行う設備投資や事業継続・売上向上につながる取組等に必要な経費の一部を補助します。
(具体例)
◆ 新型コロナウイルス感染症のさらなる拡大を防ぐための取組 ・ テレワークの実施に係るソフトウェア等の導入経費等
◆ 売上向上や販路開拓に向けた取組 ・ インターネット販売の強化に要する経費等
◆ 固定経費削減につながる取組 ・ 作業効率を大幅に向上させる機器導入や省エネ効果のある機器等への更新経費等
◆ 固定客を生み出すようなイベント実施 ・ 売り出し等チラシ、イベントなどの粗品に係る経費等
となっています。
コロナウィルスに負けずに売上を上げましょう。前に進みましょう。という補助金ですので、
緊急に運転資金が必要!とか、お店の家賃が払えない!とか、緊急的に必要な経費には使えないということに注意する必要があります。
経費の一部を補助しますとありますが、補助経費とは、投資や投資に近い経費であり、運転資金などの純粋な経費は対象とはならないんですね。
本当に困っている企業さんに必要なのは運転資金だと思うのですが、そちらに対する補助や手当てはあまり聞こえてきません。
無利子・無担保の融資制度はあるのですが、後々返済が出来るのか?慎重に検討の必要があります。
この補助金も、4月30日までの募集で、補助金は原則後払いですので、いつ補助金が企業の手元に届くのか?
補助率2/3や1/2なので、少しでも経費を抑えたい折に、本当に困っている企業がこの補助金を使って投資・投資に近い経費の支払いを行えるのか?
新型コロナの緊急対策としては少し違うような気がするんですが・・・。
苦言を言った後ですが、投資が出来る体力がある企業様であれば助けになると思いますし、必要とされている方にこの補助金が届けば良いなと思います。
この補助金は、申請書もネット上で公開されていないようです。(3月30日現在)
各事業所の所在地の商工会議所、商工会、京都府中小企業団体中央会、公益財団法人京都産業21が申請窓口となっていますので、まずはお問合せを!
京都府の案内ページは下記になります。
http://www.pref.kyoto.jp/shogyo/news/coronahozyokin.html
補助金の概要はこちらです。
http://www.pref.kyoto.jp/shogyo/news/documents/coronatirashi.pdf
補助金申請がはじめてという企業さんは、勝手がわからずお困りかも知れません。
当事務所にもご相談いただけたら、申請のお手伝いをさせて頂きます。
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