ものづくり補助金、持続化補助金の公募開始します・・・がその前に

ものづくり補助金(一般型 経費の1/2(小規模事業者は2/3) 最大1000万円)
小規模事業者持続化補助金(経費の2/3 最大50万円)
の公募が始まります。

https://seisansei.smrj.go.jp/

ものづくり補助金はjGrantsによる電子申請のみですので、GビズID が必要になります。
jGrants、GビズIDは以前のブログでも触れていますのでご参照ください。

https://top-btm.com/dennsisinnsei/

多くの士業のホームページやブログでは申請方法や注意点が記載され、当事務所にご相談ください・・・となるのですが、私は少しひねくれていますので違った視点から補助金について書きます。
でも、とっても重要なことです。

本当に必要ですか?・・・その設備、その補助金

私も過去に勤めていた企業で経験があるのですが、
せっかく補助金で導入した設備が使えないということがありました。

使えないというのは2つの意味があり、
①設備そのものが使えない 補助金申請に間に合わすために急いだため、その設備が今の仕事にマッチするかといった検討が疎かになり、実際に導入すると非常に使いにくい。行いたかったことが出来ない。
②使いこなせない 最新の機械設備はコンピューター制御で加工する等、古い機械設備より複雑です。ある程度のコンピュータースキルも必要なものも多く、スキルがある(適性のある)従業員がいなかったため、設備購入先からの教育も受けましたが、結局使いこなせかった。
③オーバースペック 良いがオーバースペックな機械設備を高額で導入してしまった。(ものづくり補助金は革新性が問われるので、最新の機械設備を導入する傾向があります。)もっと、安い機械設備でも良かった。

こうした事例は案外多いのです。

せっかく補助金を使って最新の設備を導入したのに使えなければ大きな損失です。
「せっかく導入したのだから」と無理をして使い続け、逆に生産性を落としてしまえば意味がりません。
「補助金を採らない方がよかった。導入しない方がよかった。」・・・なんてシャレになりません。

コンサルタントのための補助金?

また、補助金申請で高額な報酬を得るコンサルタントも問題になっています。(私もコンサルタントですが(笑))

コンサルタントから補助金申請を勧められ、不必要な使いこなせない設備を、補助金を使って購入してしまう。
その結果、コンサルタントには手付金と成功報酬がドーンと支払われる。

「コンサルタントのための補助金か!?」との批判も少なくありません。

事業計画、機械設備の選定から、補助金申請、導入・立上げ、実際の運用まで、補助金での導入を勧めたのなら最初から最後まで支援するのがコンサルタントではないのかな?
もちろん、補助金申請のみを希望されるお客様もおられると思いますが。

一度立ち止まって考えましょう。

一度立ち止まって考えましょう。

目的・目標があり、それを実現するための(粗くても、構想でも良いので)事業計画があり、その事業計画を実現するためにこの設備が必要であるか?
その設備を購入する資金・運転資金の手当て(補助金は後払いなので、一旦は全額自己資金や融資で購入する必要があります。)があるか?
その設備を使いこなす組織体制(教育訓練・担当者・支援体制など)があるか?

ここで、もう一度考えてください。

事業計画は補助金の趣旨と合致しているか?
事業計画は客観的に観て実現可能か?実行可能か?

補助金の採択が狙えるレベルまで説明・表現できるか?

ここで不安があればコンサルタントにご相談されても良いかと思います。
もちろん、自社の立場に立って考えられる優良なコンサルタントにご相談されることが重要です。
不必要な補助金申請を勧めるコンサルタントも中にはいるようです。

さらに、もう一度立ち止まって考えましょう。

その設備、補助金は本当に必要ですか?

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