従業員との良好なコミュニケーションは不要

従業員との良好なコミュニケーションは不要。はい、これも極論です(笑)。
私の文章には「極論」という言葉が多く出てくるので、ご注意ください。

従業員との良好なコミュニケーションをとるため、笑顔で社員一人一人に挨拶。
休憩時間に現場を回って仕事な話以外に家族の話、趣味の話、彼女・彼氏の話(今の時代はセクハラ?)で一生懸命に話題を振ってコミュニケーションをとろうとする。
その努力は頭が下がります。

実は、私は人の名前を覚えるのが苦手です。仕事上、関係のある人でもすぐに名前を忘れます。なので、こういった社長さんの努力は本来私がしなければならないこと。
見習いたいです。

無理なコミュニケーションの弊害

でも、その努力は不可能!・・・とは言い切りません。事実そういうことをされている社長さんもおられます。
従業員さんのことのみならず、そのご家族の名前や趣味・誕生日まで覚えている社長さん。
でも、それはある種の才能だと思うのです。

30人ほどの企業さんならそれも可能かもしれません。
学校の一クラス全員の名前や趣味などを覚えると思えば出来なくはない。
でも、50人、100人となったらどうでしょうか?

組織階層で考えても、社長、部長、課長、係長ときて一般の従業員。一般従業員と社長さんが直接仕事上のやり取りをすることはほぼ無い中で、一人の一般従業員とどれくらい会話が出来る時間がありますか?

そして、従業員は思った以上に社長を見ています。

従業員の中にたまたま社長と同じ趣味の従業員がいて、話が盛り上がりでもすれば、それを見ていた他の従業員は、「あいつは社長に可愛がられている。」となり、その従業員が役職に就こうものなら、「あいつは社長に気に入られているから出世したんだ。」となりかねません。
社長さんも共通の趣味や話題がある従業員とは、つい顔がほころんで話してしまうし、その従業員とのコミュニケーションだけ長くなったりしますよね。

やはり、上に立つ人は、「えこひいきしている」と思われるような行動は極力避けたほうが良いのです。

また、無理にコミュニケーションをとろうとしていることを従業員は敏感に察知します。その一瞬、社長さんが従業員の下の立場になってしまいます。偉そうにする必要はありませんが、無理に従業員に合わせている状況は好ましくありません。

では、どうしてコミュニケーションをとる?

では、どのようにコミュニケーションをとる?

そもそも、従業員とのコミュニケーションの目的は何でしょうか?
「会社内の風通しを良く、人間関係を円滑にして、業務を効率よくうまく回すこと。」だいたいこんな感じではないでしょうか。
「従業員と友達になること」ではないはずです。(そもそも社長と友達になりたい従業員は少数派と思います。特に若い人はプライベートへの干渉を嫌いますから。)

では、目的を会社内の風通しと人間関係の円滑化と定義してみましょう。
すると、このような対応でも良くありませんか?

①コミュニケーションを人に任せる
一般従業員の直属上司の係長、その上司の課長に代わってコミュニケーションをとってもらう。係内・課内でのコミュニケーションが円滑なら、目的のかなりの部分は達成できます。

②オフィシャルな場で従業員と直接コミュニケーションをとる。
朝、顔を合わせたら挨拶する、会議等のオフィシャルな場での会話、趣味ではなく担当業務の事を聞く等。積極的にコミュニケーションを求めるというよりも、オフィシャルな場でのオフィシャルな会話もコミュニケーションです。

③経営哲学の周知と実行
トップ⇔ボトム活性化で非常に重視している経営哲学。経営哲学がしっかり周知され、実行されているならば、そのことから企業の、社長さんの考えや人柄は従業員に伝わっているのです。
例えば、落語家の笑福亭鶴瓶さん。(「突然ガバチョ」大好きでした。「きらきらアフロ」大好きです。)ファンから声をかけられた時の面白い話をよくネタにされていますよね。
テレビから垣間見える人柄で、一度も会ったことが無い人でも旧知の仲のように気軽に声をかけたくなる。
テレビでの振る舞いやファンとの接し方に鶴瓶さんの一貫性のある哲学のようなものを感じるのです。そして、それが行動になっている。
なので鶴瓶さんと一度も会ったことが無いファンの間でも、コミュニケーションが成立しているのではないでしょうか。

同じように、無理をしてコミュニケーションを図らなくても、社長さんの思いはトップダウン(哲学を指示として具体化したもの)と普段の行動で伝わるのです。

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