スポーツと企業の「チームワーク・組織づくり」の違い

チームワークと言えばチームスポーツを連想する人が多いと思います。
ラグビー・ワールドカップのONE・TEAMは流行語大賞になりました。

企業におけるチームワークや組織のあり方なんかもチームスポーツで例えられたりしますよね。
例えば、野球の打順やポジションを例に「社員個々の個性や役割を活かす(適材適所)」とか、サッカーのように「みんなでパスをつないでシュートまでもっていく(協調・助け合い・連携)」とか。

でも、チームスポーツにあって、企業にはないものがあります。

企業というチームにはベンチも2軍も無い

それは、チームスポーツは試合に出場する人数が決まっていること。
つまり、チームスポーツの場合、能力があるプレーヤーだけが試合をするメンバーとして選ばれるんですね。

野球で言いうと、レギュラーとベンチ、1軍と2軍。
しかし、企業では、「能力が足りないから仕事をしなくてよい」なんて場面はありません。
全員が試合に出なければなりません。

部下の管理職から、「社長。私の部署の○○くんは、今の仕事に向かないようです。他の部署に異動したいのですが、ご検討頂けませんか?」なんて相談されたことはありませんか?
「これだけ教えているのにその社員の能力が足りないのは本人の問題。だから本人が不利益を甘受すべきである。もう、彼には見切りをつけた・・・・。」
そして、ベンチに置いたり2軍に落として、自分のチームから他のチームに転属させる。
「自分のチームでプレーされるのは困る。自分のチームは精鋭をそろえたい。彼を外してドラフトやトレードで良い選手を引っ張って来よう!」・・・みたいな。

確かにその通りなんです。いくら教えてもなかなか覚えが悪い、能力が足りないと思ってしまうことってあります。私も管理職経験がありますので、気持ちは分かります。

従業員の能力不足を容認しますか?

でも、その社員の能力が足りなくて不利益を被るのは果たして本人だけでしょうか?
社員の能力が足りない⇨生産性が低い⇨企業に不利益⇨社員も含めた利害関係者全体の不利益 ではありませんか?

チームから外すのは適材適所を考えてですか?
もしかして臭いものにフタではありませんか?(例えが悪いですがご容赦ください)
管理職にとって、自分の目に見えない、直接的に不利益を被らない遠いところに移動するだけではありませんか?

従業員に見切りをつけるという事は、能力が足りないのを容認することです。
社長は能力が足りていない従業員に低い能力分のお給料を払いたいですか?
いやいや、能力を向上してもらって、バリバリ成果を上げてもらい、それに見合ったお給料を払いたいですよね。

従業員を育てる能力が企業の生死を分ける時代になる!

今、働き手の減少が進んでいます。
採用募集をかけても人が集まらず、「人手不足倒産」なんて言葉がある中で、能力がある人を選んで採用することがますます難しくなります。

なので、これからは「従業員の能力を向上させることができる企業が発展し、生き残る」と私は考えています。
「人・モノ・お金」と言いますが、人の重要度は今後ますます増えていきます。

従業員に見切りをつけるなんてとんでもない!
従業員の能力に不満があれば育てましょう!!
育てるスキルを磨くチャンスです!

メンバー全員が試合に出場するチームスポーツ

根気よく人を育てること、練習すること、適性を見極めること、お互いに励まして協力すること・・・。チームスポーツの強みはたくさんあります。
チームスポーツ経験者が、その経験を活かして管理職や経営者として活躍されている例は非常に多いです。

メンバー全員が試合に出場するチームスポーツが企業活動です。
そんなチームスポーツを会社全体でプレイしましょう!

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