前年の2次試験不合格を受けて、この年の2次試験に合格しないと、1次試験免除の資格を失うことになります。
切羽詰まった状況ではありますが、さすがに1年間みっちりと勉強すれば大丈夫だろうという楽観的な気持ちもありました。
1年間、特に力を入れたのは財務会計です。
2次試験で時間が無くなり全ての問題に答えられなかったのは致命的でした。2次試験は筆記問題なので、完璧な答えでなくても、答えの一部や不十分でも正しい答えに近いことを記入すると、部分点が貰えるようなのです。(採点基準が公開されていないので不明ですが。おそらく間違いないと思われます。)
なので、間違えかもしれなくても取りあえず答えは埋めること。これができれば部分点の可能性があります。
問題文をなるべく早く、正確に読み、問われている内容を理解し、答えるべき内容を今まで勉強した知識の中から探します。
例えば、「ここは、設備投資の効果を現在価値に割り引いて、どちらの設備投資が有利かを選択して答えるのだな。」とか。
そして、問題文の例に当てはめて答えるといった感じです。このスピードを速めること。
計算のスピードも大事です。電卓をたたくスピードと正確さ。
1年間の勉強で、そこそこ納得できる回答が書けるようになってきました。
迎えた2回目の2次試験。
万全の勉強をして2回目の2次試験に挑んだつもりでした。
ところが、上手く答えられない。
どうも納得できる回答が書けない。
また、前回と同様に頭の中はパニックです。
事例Ⅰが組織・人事、事例Ⅱがマーケティング、事例Ⅲが生産・技術が終わった段階で、「これはヤバい。」あまり良い点を取れている手ごたえが無い。
そして事例Ⅳの財務会計。
焦りはピークに。問題文を読んでも何を答えて良いのかが分からない。
焦れば焦るほど深みにはまます。
計算問題を間違えている!何度も計算のやり直し。
そしてタイムアップ・・・。
また、全ての回答を埋めることが出来ませんでした。
心が折れる でも・・・
「これは不合格だな・・・。」
いろいろ試験を受けていた私は100%の確率で何となく合格か不合格か分かります。
「次回はまた1次試験から受けるのか・・・。」
「これはさすがにきつい。もうやめようかな・・・。」
帰りの満員電車は重苦しい気持ちでした。
お年寄りが立っておられたので、席を譲りました。
すごく感謝されたのを覚えています。
少し気分が晴れました。
「よっしゃ。来年、1次試験から頑張ろう。」
今までの努力を無駄にするのは嫌です。
家族を養う必要もあります。
少しだけですが前向きな気持ちになりました。
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