中小企業診断士への足跡⑩ ~2次試験でコテンパンにやられる~

約3カ月後の2次試験は、めちゃくちゃキツイ試験になりました。

余談ですが、中小企業診断士2次試験は少し独特の雰囲気があります。

丸1日の長丁場ですし、筆記試験なのでスタミナが必要です。受験者は各自工夫をしています。スリッパに履き替えたり、座布団持参だったり。

同じ国家試験でも行政書士試験は堅い雰囲気でしたが、中小企業診断士の2次試験は堅い感じではなく、受験生は緊張感の中でリラックス・平常心を追求している感じです。

文章で書く筆記試験なのでカンニングや不正を行う余地が低いことも原因かもしれません。

1次試験はマークシート試験ですが、2次試験は筆記試験です。

2次試験の筆記試験は、4つの事例から出題される問題を筆記で回答します。

事例Ⅰが組織・人事、事例Ⅱがマーケティング、事例Ⅲが生産・技術、事例Ⅳが財務・会計で、それぞれに4~5問程度の設問があり、1問当り100文字前後で回答します。文字数が少なくても多くても減点になるようです。

知識とアレンジと国語力

知識のインプットだけではなく、文章でのアウトプットの練習が必要です。

私が勉強していた通信教育では、練習問題に答えて送ると添削されて帰ってきます。

点数は良くない。それは仕方がないのですが、どのように考えればよいのか、答えればよいのか、さっぱり分かりません。

もちろん模範解答はあるのですが、それでもよく分からない。

頭がごちゃごちゃになります。

診断士の2次試験は、当然知識を持っていなければ答えられないので、知識が必要です。

そして、その知識を事例問題に合わせてアレンジする必要があります。

そして、アレンジした知識を文章でうまく表現する。

この3つの段階を踏んで回答することが必要であると思います。

事例問題の文章の読解力と文章力という国語力が非常に重要です。

2次試験不合格

事例問題の文章で、ポイントとなりそうな、答える必要がありそうな箇所にアンダーラインを引き、その答えを回答の文章に入れ込みます。ポイントは複数箇所あるので、それをなるべく上手な文章で回答にしなければなりません。

本当に国語力が重要です。

 

答えるべきポイントが簡単に分かる場合と読み込まなければ気づかない場合があります。気づかないのはそれも実力。

ポイントに気づいても、回答が思い浮かばない場合もあります。これは知識が無い、インプットが出来ていないということです。

また、教科書に載っている一般論ではなく、事例に合わせた回答が必要です。

 

とにかく時間が足りない。

 

特に財務・会計は計算問題も出されます。多くの場合は財務分析です。

そして、ファイナンス知識や会計知識が必要で、しかも複雑な計算が必要です。

財務会計は時間が足りず、最後の2つの設問を白紙で提出しなければなりませんでした。これでは受かるはずがありません。

1次試験に合格したものの、同時並行で2次試験の勉強をする余裕が無かったのが敗因です。

でも、不合格になる事はある程度予想はしていました。

来年も1次試験は免除なので、2次試験の合格に向けて1年間勉強です。

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